財前五郎とノブレス・オブリージュ 

「能力を持った者には、それを正しく行使する責務がある。」

「遠くない未来に、癌による死が、この世からなくなることを信じている。」

「自ら癌治療の第一線にある者が早期発見できず、手術不能の癌で死すことを、心より恥じる。」


財前五郎の遺書より(『白い巨塔』より)



ノブレス・オブリージュ:

「貴族の義務」あるいは「高貴な義務」。財産、権力、社会的地位には責任が伴うということ。

エリート:

厳しい選抜と高度な専門教育を受け、ある特定の方面に役に立つよう、充分に訓練されている人間。

世襲:

親の手にしている特定の地位や肩書き、職業等を、その子や係累が引き継ぎ、それによって社会的な権力や権限を得ること。



『白い巨塔』:

浪速大学に勤務する財前五郎と里見脩二という対照的な人物を通し、医局制度などの医学界の腐敗を鋭く追及した社会派小説。

財前五郎:

『白い巨塔』の主役で、架空の人物。国立浪速大学病院第一外科助教授。実力と野心により激しい競争を勝ち抜いて第一外科教授にまで登りつめる。

里見脩二:

『白い巨塔』の登場人物で、架空の人物。国立浪速大学病院第一内科助教授。出世には無関心で、研究一途かつ患者第一の現場主義者。

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