NHKスペシャル「汚された大地で〜チェルノブイリ 20年後の真実〜」
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とてもいい番組だと思う。電力会社から広告料をもらっている民放には作れない内容だと思う。NHKもまだまだ捨てたものではないと思った。
見ていて思い出したので、だいぶ前に原発について書いた文章をそのまま掲載します。
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図書館で題名と装丁がきれいだったので、「ドイツの森番たち」という本を借りてみた。中身もよく確認せずに借りたのだが、ドイツの原発(原子力発電)廃止の歴史が書かれたもので、非常に興味深いものであった。「ドイツは過ちを認め出来る限り良い方向へ、日本はますます悪い方向へ」というようなことが書いてあった。あまり知らない世界だったので、いろいろ他の本、とくに日本の現状に関する本を借りて読んでみたところ、なんだか恐ろしいことになっているようだ。
もう既に日本各地で原発五十数基がまんべんなく稼動しており、事故が起きたら逃げ場が無い。例えばチェルノブイリ位の規模の事故が起きたら、日本の三分の二が汚染される。そして、事故の可能性はいくらでもあり、日本の場合、地震が多いのも大きなマイナス要素だ。また、日本に限らないが、事故が起きても確実な対処の方法は未だにわかっていないし、いざ事故が起きると人命よりも国や電力業界の都合が優先されるのが常だ。さらに、例え事故が起きなくても、最長で数万年間放射能レベルが半減しない核廃棄物が数万トン単位でどんどん生成されて、保管方法も確立しないまま青森県に集められている。日本では地中に埋めることを考えているようだが、日本以外では地中に埋めるのは危険で(地下水とかで汚染が避けられない)、数万年間倉庫に保管し監視をするしかないと考えられている(保管している間でも常に核爆発の危険がある)。でも、原発は電力の維持のために必要なものなのだからしょうがないではないか、というのはウソだ。日本の場合、原発を全部止めても、真夏の最も電力消費量が多いほんの短い期間のほんの数時間の時間帯に、ほんの数%足りないだけであり、いくらでも対処の方法がある。また、原発が他の発電の手段に比べて非常に費用が安い、というのもウソだ。原発から生成される核廃棄物の処理費用を除いても、他の手段より費用が高く、原発に頼っている日本の電気料金は先進国で最も高い。でも二酸化炭素を排出せず環境にやさしいじゃないか、というのもウソだ。原発自体からは発生しないが、核燃料の加工や廃棄物の処理で石油を消費するし、取り出した熱量の三分の二を電力に換えられずそのまま放出している。だいたい、今まで地球に存在しなかった有毒な放射性物質をガンガン生成する。全く目に見えず、一度浴びてしまったら取り返しがつかず、運良く生き延びても次世代にまで障害を残す放射能を生成するのである。じゃなんで、こんなことになったかというと、電力業界と国の方針である。たんなる私企業である原発メーカーと電力会社を潤したり、そのメンツを保つためだけに、こんな危険なことになっているなんて、銀行や建設業界がかわいく見えてくる、軍需産業と並ぶ巨悪である。また、原発の開発には莫大な税金が投入されている。早く電力の完全な自由化を行い、電力価格競争の末、既存の電力会社が原発を維持出来ないようになることが望ましいが、その時大量の核廃棄物を保管する費用はもちろん税金からまかなわれることになるであろう・・・
以上が、(非常におおざっぱに書いちゃったが)数冊の本から知りえたことである。ほんとに全てが事実かどうかはわからないが、おおむね真実だろうと信じることにした。そうだとして、僕ら一人一人からすると、原発がある世界とない世界の差は、アクシデントの要因が一つ多いかどうかだけである。原発事故より交通事故の方が身近であり、確率も高いと思う。が、日本や世界、僕らの子供達の世代さらにその未来の世代のことを考えると、とりかえしのつかない大罪だと思う。もうなかったことには出来ないが、なんとかこれ以上害を増やすことを止められないのか。今すぐ止めたって、何万トンもの核廃棄物を数万年間慎重に保管しなきゃいけないんだ。
ご参考:「恐怖と憤怒」
ご参考:「魔法のランプから呼び出した魔人に踏み潰される魔法使い」
追記:
原発技師の方(故人)の文章を見つけました。本当に恐ろしいです。
「原発がどんなものか知ってほしい」
『
原子炉の中の放射能を含んだ水が海へ流れ出て、炉が空焚きになる寸前だったのです。日本が誇る多重防護の安全弁が次々と効かなくて、あと〇・七秒でチェルノブイリになるところだった。それも、土曜日だったのですが、たまたまベテランの職員が来ていて、自動停止するはずが停止しなくて、その人がとっさの判断で手動で止めて、世界を巻き込むような大事故に至らなかったのです。日本中の人が、いや世界中の人が本当に運がよかったのですよ。
』
追記:
これ現実の話です。今、日本の青森県で起きている話です。
『「史上最悪」の核施設、青森で試験運転を開始〜史上最悪の原発事故から20年目に』
『
フランスの民間研究所CRIIRADの推計によれば、六ヶ所再処理施設が一年で排出するであろうクリプトン85の量はチェルノブイリ原発事故の約10倍。
』
追記:
“STOP!再処理 ネットワーキング”の主催者の方からトラックバックを頂きました。
「放射性廃液が海に流れ出る前に」
『
まだ、このことを知らない人が日本ではほとんどです。どうかひとりでも多くの人に伝えてください。これは、ぜったいに止めなくてはいけないと思います。
』
追記:
消費エネルギー量に関する文章です。
「原子力開発反対の立場からの論点の一つとして、、」
『
耐用年数を30年として1kWhの電力を生産するのに必要な投入エネルギーを求めると、原子力発電の場合は約0.03kWh、石油火力では0.025kWhとなります。発電プラントごとに比較すると、
LNG火力>原子力>石炭火力>石油火力>中小水力
の順で投入エネルギーが大きくなっています。
』
- [2006/04/19 00:50]
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コメント
コメントありがとうございます
>保管している間でも常に核爆発の危険がある
これはいかがなものかと?ちとありえないです。
>いくらでも対処の方法がある
のは正しいと思いますが、じゃあ代わりに火力をフル稼働させたら、二酸化炭素は出すわ、化石燃料の価格はあがるわというデメリットがあります。
>二酸化炭素を排出せず環境にやさしいじゃないか、というのもウソだ
不確定要素がありますが、単位発電量あたりの二酸化炭素の排出量は太陽光発電と大差ありません。
コメントありがとうございました
1つ目について、なるほどそーですか。
2つ目3つ目について、下記のページの上から2つ目の質疑を見て、そーゆーもんなんだと思っていたのですが、どうなんでしょね。
http://www005.upp.so-net.ne.jp/yoshida_n/qa_a14.htm
原発の話は、こういうように真反対の話になるので、とても難しいですね。
ひろさんが、ご自身のお仕事にとても誇りを持たれていることがよくわかりました。
お騒がせして申し訳ありませんでした。
ではでは。
>原子炉の中の放射能を含んだ水が海へ流れ出て、炉が空焚きになる寸前だったのです。
きちんと水位は保たれていました。
>あと〇・七秒でチェルノブイリになるところだった。
チェルノブイリは黒鉛減速炉の反応度事故、美浜は加圧水型炉の冷却材喪失事故で別物です。例え冷却材が喪失したとしても、美浜にはチェルノブイリにはない格納容器がありますし、炉心に燃える物はありません。そもそも、「あと0.7秒」のソースが不明です。
「安全弁が作動しなかった」のは事実で、作動空気配管の元弁を間違って閉めていた事によるものです。
>それも、土曜日だったのですが、たまたまベテランの職員が来ていて、自動停止するはずが停止しなくて、その人がとっさの判断で手動で止めて、世界を巻き込むような大事故に至らなかったのです。
ECCS系は自動起動していますし、原子炉は自動停止しています。職員による操作は「自動よりも早く事態を収束させる」ために冷却を行なっただけです。
なお、操作をするのは当直運転員なので、曜日も時間も全く関係ありません。
美浜は加圧水型なので三菱重工&WH製です。平井氏は沸騰水型メーカーの日立系列の社員ですが、沸騰水型には蒸気発生器はありません。
なお、平井氏の文章は、他にも「3mmの細い配管」等、間違いが満載で、関係者の間では「トンデモ」として有名です。リンク先を参照願います。
あと、「原発の寿命が30年」という仮定には問題があると思います。日本の原発は米国の設計を元にしているため、最低でも40年はもつ筈です。また、米国では60年までの延長が法的に認められており、実際に複数の発電所で延長申請&許可が行なわれています。
コメントありがとうございます。
参考にさせて頂きます。
葵さん コメントおよびトラックバックありがとうございます。そして始めまして(^^
数冊の原子力の本ををよみになったとのこと。ごりっぱだと思います。
私自身は原子力業界とは まるっきり無縁の立場にありますが 原子力については 横になれべれば 2メートル以上に及ぶ膨大な資料を読んでおりますし 推進側と反対派双方の意見にも耳を傾けてきました。
ですから 核燃料サイクルの川下部分(つまり使用済み核燃料の再処理およびプルトニウムの再利用である高速増殖炉)は 当面100年くらいは反対です。(開発は保留すべきの立場です。)
原子力発電の経済性や安全性については この立場から すべて ほとんど解決できます。
原子力発電も巨大装置産業ですから・・・危険性においては 高度な二重三重にもガードできる。システムと人間の戦いになります。ですから ロシア特有の風土と日本の風土を並べて考えないことは大切です。日本はもちろん発電所の人的ミスを徹底して排除してゆく方向を向くべきでしょう。しかしながら 世論に負けて 原子力発電所でガッツある若者が参入してこなくなっている傾向も否めない。
ミクロ的な視野で原発を反対するのは個人の好みです。しかしながら 工学的見地できっぴし学習したわけでない『ヨーロッパの緑の党』などの『偽善』が主流となって 夢と希望であったはずの原子力産業へ 多大な打撃を上げたことは確かです。
いろいろと数字的な明確な資料を示して反論したいところです。視野のちょっとだけ狭かった『やさしさ』が時として 物心ともに豊かな文明を駄目にすることがあるのです。
- [2006/04/27 09:58]
- URL |
- 貞子ちゃん
- [ 編集 ]
貞子ちゃんさまコメントありがとうございます。
そちらのブログの方にコメントさせて頂きました。今後もよろしくです!
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- [2006/04/19 11:26]
- URL |
- SENZA FINE
BBとアメリカの凋落と竹島(海底資源)と自衛力と省エネルギー
これからしてみたいこと。 1 日本の光ファイバーの高速道路(光速ハイウェイー ブロードバンド)の建設の現状については 歌田氏のブログが一番良くまとまっている。→光ファイバーを誰が引く?うーん、これではNTTの再々編は避けられないのかも‥‥2 日本の豊かさ
- [2006/04/26 23:34]
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- 貞子ちゃんの連れ連れ日記
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