「モテたい理由」赤坂真理 

軽めのタイトルに反して、渾身の力のこもった珠玉の男女論もしくは人間論もしくは人生論だった。もう夜も遅いのに面白くて途中で読むのをやめられなかった。

『女には不思議な習性があって、なぜか、本人の努力以外のファクターが強く作用した美質を備えた同性に、より強い羨望を感じる。たとえば生まれつき美人であるとか、富豪のおうちにうまれついた、とかである。』『ともあれ、そこへいくと男はふつうに、評価するときには努力で成功した人を努力の分だけ尊ぶ。男の世界で、「逆玉」はもちろん、「ボンボン」も蔑称である。』

『(接客業のキモとは)「人間の関係力学がどう働き、どこにどう働きかけれたら効果的に人の心は動き、そのことが回りまわって自分にリターンをもたらす可能性が高いか?」(である。)』

『家族とセックスは、相性がよくない。にもかかわらず、人はセックス以外の方法で家族を再生産できない。』『それは男女と人間社会が持つ究極的なジレンマだったのではないか。セックスほど男女を強く結びつけるものはない。けれども、セックスほど、男女がすれ違うものもない。』

『この瞬間、これだけ何度も何度も何度も何度も繰り返したかった。意味なんて要らなかった。ただの幸せというのは、ある。』

著者は、取材のために女性誌をたくさん読む過程で、必ず周期的に鬱になってしまったそうだ。なんとなくわかる気がした。今の世の中に息苦しさを感じている女性にオススメ。

モテたい理由赤坂真理

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モテたい理由

モテたい理由の書評です。

  • [2008/04/06 11:05]
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